ホームルーターはとても画期的なインターネットサービスですが、全ての方におすすめするわけではありません。いくつかデメリットがあり、どうしても使いずら方もいると思います。ぜひ購入前に知っておきたい重要な部分ですよね!
ということで今回ホームルーターのデメリットについて解説していきたいと思います。
通信速度、安定感は光回線のほうが上
最大通信速度 光回線2Gbps、ホームルーター440Mbps
下りの最大通信速度は光回線最速のNURO光が最大2Gbps(2000Mbps)と言われていますね。他の光回線でもだいた最大1Gbpsのところが多いです。
一方ホームルーターは、WiMAXが下り最大440Mbps、Softbank Airが下り最大350Mbpsです。「光の4分の1以下じゃん。ありえねー」と思った方もいると思います。
ただこの最大通信速度はあまり気にしなくても大丈夫です。この最大通信速度は理論上の値で、実際は光回線もホームルーターのこの最大値がでることはまずありえません。
そしてそもそも一般的な利用にはオーバースペックで、こんなに速度が出る必要もないのです。
通信速度の目安
動画再生
- 標準画質 下り2Mbps以上
- HD画質 下り5Mbps以上
- 4k画質 下り25Mbps以上
ネットゲーム
下り 3Mbps以上
一般的な利用では1番データ量の多い利用は動画視聴などだと思います。ホームルーターでも十分4K画質の動画視聴も可能です。
ホームルーターは電波が入りづらい場所ではダメ
ホームルーターのモバイル回線は電波ですので、電波干渉の影響を受けるので。住んでいる環境によって電波入りずらい所もあります。例えば周りに高いビルがあるとか、アンテナの基地局との位置関係などの電波の受信状況で通信速度も変わってきます。そして安定感にもかけてしまうでしょう。
また家の中でのホームルーターの設置場所でも変わってきます。窓際などの電波の入りやすい所に設置するなどの対処が必要になるなど少し面倒な手間もかかります。
光回線もマンションタイプの方は注意
光回線は基本的には安定して高速通信ができるのですが、光回線が導入されているマンションに住んでいる方は注意が必要かもしれません。マンションでは光回線をマンションの住人と共有する形になるので、同じマンション内で利用が集中した場合は通信速度が出ない場合があります。
またマンションまでは光回線でも、そこから自宅の部屋までは電話回線を使用しているマンションもあります。それではせっかくの光回線も通信速度は期待できません。
通信速度が遅い時は
通信速度が遅くてもすぐには諦めないでください。ホームルーターは設置場所を工夫するなどの対処が必要と書きましたが、逆に言えば設置の仕方を工夫して電波の受信を良くすれば改善することが可能ということです。
通信速度を改善する方法
- 窓際などの電波の受信状況のいい場所を探す
- 電子機器などの電波干渉の起こりやすい物の近くに置かない
- LANケーブルで有線接続する
- 接続するWi-Fiの2.4GHzと5GHzの周波数帯を切替える
それでもだめなら
もし設置場所の工夫などをしてもだめなら、8日以内に契約解除をしましょう。
インターネットには初期契約解除制度というのがあり、利用開始から8日以内なら違約金なしでの契約解除ができる制度があります。インターネット特にホームルーターは使ってみないと実際の動作がわからにところがあるので、ダメな場合はムリに利用するのはやめましょう。
注意点として、SoftBank Airは確認措置という制度に設定されていて、8日以内の契約解除には利用場所の電波の受信状況が十分でないなどの理由がないと認められなくなっています。その代わり端末のキャンセルもできます。
WiMAXは理由がなくても、利用者の都合での契約解除が認められています。
通信速度制限がある
WiMAX
定額プランの通信速度制限
WiMAXには月間データ量無制限の「ギガ放題」と月間データ量7GBまでの「定額プラン」があります。
定額プランでは月間データ量7GBを超えた場合、翌月まで128Kbpsに通信速度制限されます。
3日間で10GBでの通信速度制限
3日間で10GBを超える通信をした場合に通信速度制限の対象になります。
3日間で10GBを超えた場合、翌日の18時頃〜翌2時頃までの間に下り約1Mbpsに速度制限をします。
ハイスピードプラスモードの通信速度制限
ハイスピードプラスモード(au 4G LTE回線を使ったモード)は月間7GBまでのデータ制限があります。ハイスピードプラスモードで7GBを超えた場合は通常のWiMAX2+回線もで通信速度がかかります。
ハイスピードプラスモードは地方などWiMAX2+回線のエリア外に行った時などしか使わないと思うので、ホームルーターでは使うことはないと思いますが、一応機能にはあるので注意しましょう。
WiMAXの通信速度制限についてはWiMAXの通信速度制限で詳しくまとめてありますのでご確認ください。
SoftBank Air
ある条件の場合通信速度制限をする場合があります。
- 夜間などの利用の集中する時間など
- デレビ電話、動画閲覧、アプリケーションの利用の際
- 特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアでの利用時
- ネットワークの高負荷の原因が特定の利用者によるものと過去3ヶ月の状況から判断された場合
これらの条件の場合、通信速度制限がされることがあります。毎日されるわけではないのですが、夜間の通信速度制限は口コミでも多く見られ、たびたびされているようです。制限も「ちょっと遅いかな」くらいのときもあれば「かなり遅い」ときもあるなど、その時によりいろいろなようです。
使いすぎによる速度制限はほとんど聞いたことはありません。しかしやはり大容量の通信を特に夜間の行うのは向いていないようです。
SoftBank Airの通信速度制限についてはSoftBank Airの通信速度制限に詳しくまとめてありますのでをご確認ください。
対処法
それほど厳しい制限ではない。動画視聴くらいなら可能
WiMAXの月間データ量制限とハイスピードプラスモードの制限はギガ放題のホームルーターならあまり気にしなくても大丈夫です。
気になるのはWiMAXの3日間で10GBのデータ制限と、SoftBank Airの夜間の速度制限です。しかしこの場合どちらもそれほど厳しい制限ではありません。どちらも速度制限されても夜間に1Mbpsくらいですので、軽い動画視聴くらいでしたら可能ですし、夜間にあまり使わない方ならまるきり問題ないと思います。
自分に合った方を選ぶ
WiMAX、SoftBank Air2つともタイプが違うので、家族数人で利用して3日で10GBを超えそうな方はSoftBank Air。1人で利用して3日で10GBを超えない方はWiMAX。と選び分ければ通信速度のストレスも起きづらいと思います。
モバイル回線を利用するのに持ち運びができない
SoftBank Airは登録場所以外では規則違反
SoftBank Airは申込み時に利用場所を登録します。規約にも登録した場所以外での利用を禁止します、と記載されています。違反が発覚した場合は契約解除もありえるとされています。
実際に登録した場所以外で使用した方で「SoftBankから警告が来た」という口コミも見られました。
バッテリーがないうえ、大きなデザイン
WiMAXのホームルーターは持ち運べないことはないのですが、バッテリーがないので携帯して利用することができまん。コンセントなど電源が必要です。サイズも大きいので、持ち運ぶのは少し大変です。
5GHzのWi-Fiは屋外利用禁止
ホームルーターは2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯のWi-Fiに接続可能です。しかし基本的に5GHzは屋外での利用が電波法によって禁止されています。ホームルーターは5GHzのWi-Fiを切断することができないので屋外で利用ができなくなっています。
モバイルルーターはWi-Fiの周波数帯をどちらかを切り替えて利用するので問題がありません。
対処法。WiMAX 「L01」は屋外でも使えた!
5GHzのWi-Fiは屋外で禁止と書きましたが、正確には5GHzのW56は屋外利用ができます。「なんのこっちゃわからん」って感じですが、周波数帯にもさらに詳細があり、その設定を変えれば屋外でも利用が可能ということです。
WiMAXの「Speed Wi-Fi HOME L01」ではパソコンなどと接続して設定を変更できるので、屋外で利用の際は設定を変更しましょう。
まとめ
ホームルーターのデメリットは、モバイル回線なので光回線に比べ通信の質が落ちることと、逆にモバイル回線なのに持ち運びができないことです。良く言えば「万能でいいとこ取り」悪く言えば「中途半端」です。
より特化した物が欲しい方には向かないサービスかもしれません。やはりインターネットは自分に合ったものを選びましょう!